2017年07月17日

マイニング

最近、一般メディアでも仮想通貨の話が時々出てくるようになりました。ビットコインが急騰したとか急落したとか。投機をするつもりはありませんが、ITエンジニアとしては採掘のほうに興味があります。マイニングというやつです。ということで、MinerGateというお手軽アプリを使ってみました。大昔、seti@homeという地球外生命体捜索プロジェクトが流行った時代があって、大学のPCのスクリーンセーバーがみんなこれになってた時もありましたけど、今やボランティアではなく真面目にPCパワーでお金を稼げる時代です。

とはいえ、高々個人のPCで稼げる額はたかが知れています。もちろん、稼ぐためというよりは体験してみるためにマイニングを経験してみたというわけです。最近のPCは電源管理が厳密なので、CPUパワーを食うと消費電力がすぐ上がります。電気代増やしたら意味ないですよね・・・ということで、データセンタにある空きサーバを使ってみました。データセンタは電源料金定額なので、使えば使うほどお得?です。まずは使われずに放置されていた数年前の未使用サーバ、Xeon E5-2640@2.5GHzにメモリ32GB、WindowsServer2008R2 Enterpriseというサーバです。CPUコアは12コアです。結果は・・・だいたいXMRという仮想通貨で160H/sくらい。ちょっと期待外れですね。自分のデスクトップPC(Corei7-7700@3.6GHz/16GB/Windows10Pro/8コアの環境で130H/sくらいなので、デスクトップPCよりもちょっと性能が良いくらいです。とはいえ、数年前のサーバにしては優秀というべきか、最新のデスクトップPCが優秀なのか、なんとも微妙な結果ですがこれってベンチマークにも使えますね。

ちなみに一番性能が良かったのは、Hyper-V上に放置していたWindows7のゲストOSでした。Hyper-V親サーバはXeon E5-4640@2.4GHzでメモリ512GBなのですが、さすがに親サーバでマイニングは避けたいのでWindows7ゲストに64コア割り当て。そしてぶん回すとなんと600H/sもの速度です。最新パソコンの5倍くらい。やっぱりサーバは強いですね。そしてどれくらい収穫があるかというと、1時間で数円・・・1日で100円弱、1か月で2〜3000円、年間にしてようやく数万円といった感じです。これを高いとみるか安いとみるか?遊休設備の活用方法としてはちょっとした遊びに良いかもしれませんが、設備投資して稼ぐものではないですね。至極真っ当な結果となりました。

kenjiz at 23:58│Comments(0) IT 

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