2016年12月05日

IPv6でフレッツ間を接続する

5年以上前に実験したのみで放置していたフレッツのIPv6網の活用ですが、ちょうど自宅を引っ越してフレッツをマンションハイスピードタイプからギガラインファミリータイプに変えたのを機に、改めて使ってみることにしました。第1弾は、会社と自宅とのIPv6接続です。データセンタに設置してあるYAMAHA RTX1200ルータにフレッツを接続し、自宅のRTX810とつなぎます。

・データセンタ側のIPv6アドレス
フレッツ網からRAでアドレスを取得します。DNSとかのオプションはDHCPで取ります。
ipv6 lan1 address auto
ipv6 lan1 dhcp service client ir=on

・自宅側のIPv6アドレス
自宅ではひかり電話も使っているので、RAではなくDHCPでIP取得します。そしてデフォルトゲートウェイはDHCPで取れるときもあるのですがいまいち安定しないので、ipv6 routeコマンドでDHCPから取得することを明示します。
ipv6 route default gateway dhcp lan1
ipv6 lan1 address dhcp
ipv6 lan1 dhcp service client

このあたりをWAN側のみ明快に書いてある情報源がなくて結局自分で試行錯誤でした。LAN側でもIPv6を使うならプレフィックスとかLAN側インタフェースの設定とかいろいろ必要になるのですが、今回はフレッツ側のみを設定します。本当は自宅内でIPv6を使うための設定もRTX810にしたいところですが、ひかり電話用のルータが勝手にIPv6アドレスをばらまいてくれるためRTX810のLAN側はあえてIPv6を無効にします。

で、あとはOPEN IPv6 ダイナミック DNS for フレッツ・光ネクストを見ながら設定を入れていくと、無事にping6でちゃんと疎通が取れます。都内の自宅とさいたまのデータセンタ間で遅延時間は約4msで十分に速いです。ファイル転送をしてみると、90Mbps以上・・・あれ?100Mbps以上出るんじゃないのと思っていたら、データセンタ側のフレッツがファミリータイプで100Mbpsリンクでした。

ちなみに最初、ひかり電話ルータの配下RTX810からIPv4 over IPv6をやってみたら10Mbpsも出なくて焦ったのですが、犯人はひかり電話ルータでした。RTX810をONU直結にしたら90Mbpsオーバーになったので、ひかり電話ルータのIPv6機能は速度目当てでは使えないということです。今後、これをどのように展開していくか、引き続き検証していくつもりです。

kenjiz at 23:40│Comments(0)TrackBack(0) IT 

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