2015年09月09日

VWパサート

最近ちょっとした事件があって、トヨタディーラーの20年くらい付き合いのある担当営業が退職することになったと報告をもらいました。同い年で家も近く、私の車の点検時には彼が自転車で私の家まで来て、私の車で出勤して点検後に帰りに返しに来てくれる、といった具合で、丁寧かつ誠実な対応をとても信頼していました。残念ながら彼は親族の仕事を手伝うために退職することになり、店長からも「かなり引き留めたんですけど・・・」と後任の紹介をもらいました。正直なところ担当の対応力のおかげで他店の車には全く興味がわかなかったのですが、彼がいないとなれば話は別。ということで、とりあえずちょっと味見してみることにしました。

PassatまずはベンチマークになるVWですが、最近日本にも新型が入ってきたパサートです。私の会社のドイツのオフィスにも駐在員の社用車として1台ありますが、日本で乗ったらどうなのか、早速1台借り出してみました。近所のメーカー直営ディーラーにメールしてみると、数回のメールやり取りで数日間の貸し出しOKしてくれました。結局最後まで私の住所すら聞かれず、こっちがちょっと心配になるくらいの気軽さでしたが、せっかく頂いた機会なので使ってみることにします。

第1印象としては、やはり実用車なんだな、ということ。決して安くはない価格レンジですが、全く高級車ではない印象です。ダッシュボードもプラスチック感ありありで、アメ車的な、内装にはあんまりお金かけてないよ的な感じです。先月ラスベガスで乗ったクライスラー200も確かこんな感じでした。運転してみると、車体はちゃんとしていそうなので不快な振動はありませんが、路面の凸凹はわりと伝えてくるしエンジン音もちゃんと入ってくる性格。まぁほんと、社用車としては必要十分といった感じです。

あと運転して気付くのは、右側にもフットレストがあるということ。アクセルペダルが真ん中寄りで、右端踏み込んでもペダルじゃないので加速しません。これは後で理由がわかったのですが、全車速追従ACCがあるとそもそもアクセルを使わないので、フットレストが必要になってくるというわけです。そして個人的に注目の全車速追従ACCですが、十分街中で利用できるくらいの性能です。止まるときに、直前にブレーキの力をスッと抜いてカックンしないようにコントロールするところなんかは良いですね。ただ、いかんせんエンジンが1400ccなので、どうしても加速はワンテンポ遅れるし、ACCで追従中も、出遅れて車間が空いてしまってワンテンポ遅れて加速したら前の車が止まって強めのブレーキ、というあまり滑らかでない場面も出てきます。高速道路で長距離走る、とかなら1400ccで十分ですが、やはり街中ではもうちょっとトルクが欲しいところ。オートマはDSGですが、アクセル踏むとシフトダウンして急に回転が上がってターボが効いて急加速、という、やはり洗練度はいまいちな感じです。やっぱり高級車にはある程度の排気量は必要ですよね。

PassatあとACCは、動いている物体は車として認識しますが、止まっている車は認識しません。なのでACC走行中に前車がいなくなり、その前方で別の車が信号待ちしている、という場面では容赦なく突っ込んでいくのでブレーキの介入が必要です。あと、混雑気味の道路で前の車が右折レーンに移った場合でも、その前の車が信号停車しているとやはり前車は認識せず加速体制に入ってしまいます。救いは、前車を認識しているかどうかがメーターのモニターに表示されるので、見失ってるかどうか確認可能ではあります。ちなみに停車状態からの再発進は日本ルールでアクセルONかボタン操作が必要ですけど、アイドリングストップが効いているときは前車が発進すると自動でエンジンがかかるので、前の車が動き出したのが寝ててもわかる仕組みです。もし前の車が動き出しても少ししか動かず止まった時は、そのままほっておくとまたエンジンは自動停止。可能な限りエンジン停止していく仕組みはなかなか良くできています。

それからもうひとつ、レーンキープ機能も常時稼働しているようです。しかも結構強めにハンドルに介入してくるので、駐車車両とか無ければ手放し運転で全く問題なし。もちろんそのまま走り続けるとハンドル操作するよう警告が出るわけですが、ぐいぐいハンドル動かしてきます。ただ駐車車両がいたりするとそれに反してハンドル動かす必要があるので、ステレオカメラやレーダーをフル活用して、周囲の車すべてを認識してほしいですね。一応高速道路で全開走行もしてみました。日本車のリミッター程度の速度で巡行も可能ではありましたが、1400ccエンジンのせいか150km/hあたりから加速が鈍ってきて、高速走行が日本車と大きく違うかといわれると、そんなに違いは見出せませんでした。ACCが150km/hでも設定できるのは、日本車にはできない利点ですけどね。ちなみに140km/hを超えると自動でヘッドライトが点灯する仕組みですが、そのせいでライトがついていたらパトカーに止められる、という真偽不明の話も営業がしていました。そういった細かな機能がすべて自分でカスタマイズできたら面白いんですけどね。既に結構設定項目はあって、バンパーのソナーの音量や音程を調整できたり、スタッドレスタイヤの時の速度警告を設定できたり、日本車よりは項目は多い感じです。

純正のカーナビは、日本製のものよりはスマホに近いナビでした。フリックでスクロールしたり、ピンチ操作で地図の拡大・縮小をします。交差点の案内はメーター内にも表示されるので必要十分。交差点に近づくと地図のスケールが変わるあたり、Wazeと同じです。あとモニターに手を近づけるとセンサーで検知してメニューが表示されるのは、よいアイデアですね。確かにタッチパネルのボタンを普段は表示させずに地図を全面に表示し、手を近づけるとボタンが出てくる、というこの動きは、よく考え付いたと思います。ETC2.0にも対応しているようですが、マイナーチェンジ後のクラウンのように、信号変わるまでの時間を表示させたり、緊急車両が近づいたら通知したり、そういったことはできるんでしょうか?日本ローカルの仕組みにどこまで対応しているのかは興味があります。

というわけでまとめとしては、自分の車にすることは無いものと思います。値段がもうちょっと安ければ人にも勧められますが、そんなに安くもなくなかなか微妙です。他に、メルセデスのCクラスとかも良さそうではありますが、既に会社でセダンもワゴンもいるので被り必須ですし、うーんやはり2年後のクラウンFMCを待つべきでしょうか?それにしても車の値段ってどんどん上がってますよね。500万では良い車が買えなくなりつつあるのが、ちょっと困ったところです。

kenjiz at 23:35│Comments(0)TrackBack(0)  

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