2008年12月31日

西安観光

兵馬俑昨日は丸1日西安観光です。ガイドさんを頼んだのでまずホテルに来てもらい、そのまま秦始皇兵馬俑博物館に向かいます。兵馬俑は写真では何度も見たことがありますが、自分の目で見るのはもちろん初めて。西安市内から1時間ほどで到着。ガイドさん同伴なのでチケット購入からすべてやってもらって中に入ります。ちなみにこのあたりは以前は畑だったようですが、農民が水を求めて井戸を掘ったところ、1974年に偶然発見されたようです。博物館は遺跡を覆うように建物が作られていて、いくつかの建物を順番に見ていきます。

兵馬俑それにしても・・・これを見ると、本当に昔の秦始皇帝の力のすごさを感じます。しかも彼が活躍したのは紀元前の話です。だいたい戦車が100台、馬が600体、兵士が8000体。すべて実際に存在した軍隊をそのまま陶器で作り上げたようで、兵士の顔つきや身長がすべて異なっているのです。うーん、当時の様子を覗き見できるものなら見てみたいですね。いったいどんな人たちがどんな格好をして何を考えながらどのようにこれを作り上げたのか・・・。世界史についてもう一度勉強したいように思います。ちなみにこの兵士たちの陶器には色も付けられていて、ただし発掘すると色が消えてしまうとのこと。それを保存する技術がないということで今のところ発掘は事実上停止しているとのことです。見たところまだ発掘が終わっているのはまだ数割だけで、まだ沢山の兵士が地下に眠っているようです。

秦始皇帝陵そして兵馬俑坑の次に秦始皇帝陵に移動します。車で数分の距離です。ここははっきり言って小高い山があるだけなのですが・・・これがまた紀元前に人の手によって作り上げられたと思うとしみじみします。ちなみにこの山の下には水銀の川や海が作られたとの記録があるようで、しかも実際に水銀跡が見つかっているとのこと。ただし周囲の農民への影響を考えて発掘はされないようです。それを考えると、まだまだ周囲には探せばたくさん遺跡が眠っているような気がするのですが・・・どうなんでしょうね?前の首相だった福田さんが、ブッシュから「中国は西安への首都移転を考えている」と打ち明けられてバラしてしまった話は有名ですが、今後西安が大きく発展することがあれば、またこういった遺跡についても見直される時が来るのかもしれません。

大雁塔そして次は、大雁塔。ガイドさんの友人がこの大雁塔のガイドをしているということで、バトンタッチ。非常に日本語が上手な東北出身のガイドさんが、わかりやすく説明してくれました。ここは玄奘三蔵がインドから持ち帰った経典や仏像などを保存するために建てた塔です。レンガ造りですが、地下水のくみ上げすぎで見てもわかるくらいに傾いています。今は地下水の規制があるのだとか。一応一番上まで登って写真を撮って、そのあとはこの塔の館長である増勤さんの書を見たり、絵を見たり、そこで自分の判子を彫ってもらったりしてしばらくのんびり。「風林火山」の文字もありましたが、これって元々は「孫子」の言葉なんですね。風のように速く、林のように静かに、攻撃するのは火のように、防御は山のように。自分の歴史の知識のなさには本当に呆れます。そして次は西門へ移動。安定門と呼ばれているやつですが、西安の中心部を囲む門を上をガイドさんと散歩します。ガイドさんは来年日本に来るつもりらしく、いろいろと物価の違いとか日本の生活の話とかをいろいろとべらべらおしゃべり。

安定門そして次は鐘楼に行きますが、夜景がきれいということで少々時間つぶしのためにマッサージへ。ガイドさんがいつも行っているというところに連れて行ってもらいます。ボディマッサージが150元、足マッサージが100元。ちょ、ちょいと高めです。ガイドさんはずいぶん贅沢してる模様。でもマッサージ担当は19歳の女の子でしたが、十分に力もあって上手でした。英語が少しできるとのことでしたが、以前オーストラリア人の巨漢の人を担当して、全然ツボが押せてないと怒られたことがあったそうです。まぁ彼らの巨体をマッサージするのは大変でしょうね。足マッサージでは足の爪もきれいに切ってくれて、約2時間大満足。なぜかガイドさんのマッサージ代はこちらで負担・・・。

鐘楼そして夕食は湯包(日本で言う小龍包)の店に行きます。まぁまぁの味でした。やはり上海の方がおいしいかな・・・。あと麻婆豆腐や焼飯も頼んでみますが、これはおいしかったです。そして鐘楼に向かいますが、途中で餃子の有名な店があるということでそこにも立ち寄り。すでにおなかも一杯だったので一番安いコースを1人前頼んでシェアします。ここも普通にウマーでした。そして鐘楼の夜景を写真に収め、銀行でお金をおろしてからホテルへ。運転手さんとガイドさんをかなり夜遅くまで拘束してしまったので、ツアー代金とチップを渡して解散。あっという間に1日が終わりました。集団でぞろぞろ移動するツアーはどうも魅力を感じないのですが、現地でガイドさんを雇っていろいろ回るのは結構いいものです。それにしても大学生ガイドの呉さんは自由奔放で面白い人でした。はたして来年日本に来ることができるのでしょうか?

中国東方航空そして今日は、西安から九寨溝へ移動です。ホテルから西安の咸阳机场まではタクシーと交渉して120元で移動。第1ターミナルで降ろされますが、チェックインしようとしたら第2ターミナルとのこと。やられました。歩いて第2ターミナルに移動してチェックイン。西安の空港は結構人が多くてセキュリティは大行列。カフェでネットをやって搭乗時間を待ち、成都の江北空港行き中国東方航空2263便に乗ります。飛行時間が短いせいか、離陸前にサンドイッチが配られ、おいらは後ろの方に空席があったので1列占領して寝てました。でもあっという間に到着。ここから中国南方航空3415便に乗り継ぎます。

空からの風景スルーチェックインはしてくれなかったのでいったん荷物をピックアップして再度チェックイン。四川省の成都ということで四川料理の坦々麺を食べながら搭乗を待ちます。出発時刻になり再度機内へ。飛行中、眼下には雲の上にのぞく断崖絶壁の山々が見えます。山頂は雪をかぶっていて寒そうです。そして険しい山脈の中へ高度を下げていき、九寨黄龙空港に到着です。ターミナルはとても小さく、インフォメーションでホテルへの行き方を聞くとバスで45元とのこと。チケットを買って指定されたナンバープレートの車を探しますが、フォードのワゴン車でした。10人くらいが乗り込んで出発。途中、地元民のような人を降ろして、さらに山道を進みます。途中、岷江源という有名な湧水?のところで一時停止し、さらに進みます。しかし・・・相当進んだと思ったら道路標識によると九寨溝口までは56kmとか出てます。結局、ホテルに到着したのは空港から2時間後でした・・・。


シェラトンの食事さてシェラトン九寨溝ホテル(九寨溝喜来登国際大酒店・Sheraton Jiuzhaigou Resort)にチェックインし、まずは近所の超市(スーパーマーケット)に買い出し。お菓子やら飲み物をいろいろと買い込みます。そして食事に外に出るのも面倒なのでホテルのレストランで食事。坦々麺・麻婆豆腐・焼飯・餃子という定番パターンをオーダーしますが、さすがに5星ホテル!すべて臭みがなくておいしいです。このホテルお勧め!食後はゲームセンターと卓球で一汗かいて、部屋でお風呂。ちなみにここのお風呂、水がとてもきれいなだけではなく、なんと水が青いのです!九寨溝の水をそのまま使っているのかな?

水色のお風呂ちなみにこのホテルはインターネットが1時間20元、ただしロビーに行くと無線の無料インターネットが使えるというよくわからないことになってます。というわけでロビーでiPhoneに産経新聞をダウンロードして、部屋に戻ると・・・なんと!NHKの紅白歌合戦が衛星中継でライブでやってました。まさか中国の奥地、チベット自治区のホテルで紅白を見ながら年越しとはさすがに初体験です。明日は新年早々、九寨溝の中を探検します!

kenjiz at 23:38│Comments(0)TrackBack(0) 旅行 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔