2008年11月15日

上海最終日

昨日は上海での仕事の最終日。いつも通りホテルに迎えの車が来ますが・・・おいらがベッドで目覚めたのは約束の時間の10分前!!あわてて着替えて朝食もパスして下に降ります。いつもの高速道路に乗りますが、相変わらずこの運転手さんの運転はスゴイです。だいたい渋滞の合流などの車線変更時は、周りの車との隙間は大げさではなく10cmもありません。何回も、ぶつかる!と思いました。そして分岐のところで片側の車線が混んでいれば、空いている車線を走るだけ走って分岐の直前で割り込みです。あとは路肩を走ったりとやりたい放題。まぁこれも、この国の文化なのでなにも口出すことはありません。で、工場に到着しておいらの最初の仕事はなぜか面接。IT担当者を1名追加採用するということで、人材派遣会社から紹介された3名を面接します。まぁそれなりのサーバー管理経験があって、おそらく日本だと手取りで20〜30万円/月前後だと思われますが、彼らの希望給与は2500元/月。だいたい4万円弱です。や、安い・・・。この人件費の安さが、中国の強さの基盤ですね。

そしてお昼は奉賢区で唯一という話の日本料理屋でランチ。おいらは欲張ってうどんと石焼ビビンバのダブルコンボを頼みます。ランチは中国人の副総経理と管理部長と3人で行ったのですが、工場の問題点や今後の計画などについて話し合いました。はっきり言って中国人の社員たちはお世辞にも一生懸命働いているという感じではないのですが、彼らもそれはよく理解していて、独資化を機に彼らが今後工場をどのように発展させるか非常に楽しみです。裏話もいろいろ聞いてしまって(といってもストが起きたという話はちょっと笑えませんでしたが・・・)おいらも今後も継続的にこの工場をサポートすることを約束しました。で、駐在に来ない?という話も、今までになく真剣な誘われ方をしました。まぁ人生経験として、業務経験として、海外駐在というのは非常に経験値を積めるとは思うのですが、一旦来てしまうといつ帰れるかわからないですしね・・・。まぁ将来結婚して、奥さんが同意したら検討の余地はあるかもです。

午後は、ERPベンダーとの打ち合わせに同席。オイラ以外はみんな中国人ですが、ERPで不具合が起きているためにとりあえずその問題を解消するためのミーティングです。ですがよくよく話を聞いてみれば、2世代も前のバージョンを使っていてサポートされるOSがWindows2000/98のみなんですね。ERPを使う端末はXPすら許されないわけです。あり得ないでしょそれは・・・。年間10万元の保守料金を払っていてバージョンアップ権利もあるようなので、サーバーを更新してERPのバージョンアップを推奨しておきました。そして数日前にオイラが撤去した無線LANですが、有線に切り替えたために倉庫での在庫管理でPCが持ち歩けず不便だとのこと。おいおいそうゆうことは無線を撤去したときに言ってくれという感じですが、これもまたERPのバージョンアップ時にまとめて片づけることとしました。そして最後に幹部クラスでのミーティング。今後、工場のIT環境をどうしていくかについての意識合わせです。基本的には完全に本社の管轄に入るということで了承してもらいました。また来月か再来月あたりに出張で来ることになりそうです。

夜は、中国人の副総経理と管理部長と最後の食事。まじめな仕事の話もしますが、やっぱり中国の変わった話が面白いですね。たとえばこれから冬に突入しますが、上海の建物は石床でひんやりしていて、暖房もエアコンのみ。部屋がとても寒いわけです。石油ストーブもありません。で、最近の流行はコタツだとか。日本の偉大なる発明、コタツです。その時の会話。
「コタツいいですよ!とてもあたたかい」
「でも私のコタツ、一番弱くしてもすごく熱いね」
「それ中国製でしょ。中国製だめよ。中国製のコタツ皮膚焼けちゃう」
こんな会話を、中国人同士がアクセントのおかしい日本語で話してるわけです。中国人に中国製はダメ、と言われるのは妙な感じです。まぁ、この中国人の打算的なところがおいらは好きなわけですが。ちなみに今日は奉賢区の近所の大学の女子寮で火事があり、6階から飛び降りた学生4人が墜落死したそうです。かわいそう過ぎる・・・。

ところで今週は意外と暖かかった上海ですが、今年就任した販売子会社の総経理は上海の寒さに参って、本社を広州あたりに移そうかとか言いだしてました。まぁ確かにあちらは沖縄よりずっと南で台湾あたりの緯度なので、暖かそうですね。さて明日はいよいよ帰国です!

kenjiz at 23:52│Comments(0)TrackBack(0) IT 

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