2005年03月01日

Catalyst

先週末、社内の基幹ネットワークの機材更新があった。
といっても本社ビル5棟のうち、まずは1棟のみ。
1棟といっても、全国の拠点につながるWAN回線の引き込みがある建屋なので
それなりに緊張する。


今回は同時に、データセンターへの広域Etherの回線増速と、
本社<->データセンター間にタグVLANを通すという作業もあった。
広域EtherというL2サービスとタグVLANを使うと、論理セグメントが
物理的な制約から解放されるのである。
この作業は順調に終わり、いよいよ基幹の機材のリプレイス。

今回使用した機材は、CiscoのCatalyst3750G-24TS-Eという無難なもの。
24ポート1000BASE-Tと、SFPが4ポートついている。もちろん、エンハンスイメージ搭載。
ビルの各棟には、この3750を2台ずつ設置して冗長化構成とし、ビルの各フロアには
2950T(アップリンクのみ1Gbps)をばら撒く。フロア面積もたいしたことないので、
仕切値が3倍もする2970は見送った。(サーバルームには導入予定)

3750は初導入ではなく、昨年増築した地方の物流センターにも同じ構成で
導入済み。だから問題は起きないだろうと安心した。SIの担当SEもCCIEを持つ
信頼している人だったし。でも、ちょっと甘かった。

ネットワーク切替後に各拠点へ疎通確認を行うと、なぜか先行して3750を
導入した物流センターとの間のみ、通信ができないのである。他の拠点は
問題なく正常。その後、広域EtherとつながるIP-PBXとの通信もできないことが発覚。
IP-PBX拠点のWAN口には(ベンダーの共用設備)Catalystが使用されているとの
情報が届き、要するにCatalyst拠点間のみが通信不能という状況が明らかになる。

原因は不明だったが、スパツリのBPDUをフィルタすると、本社<->物流センター間の
通信は回復。一安心。ところがIP-PBXとの通信は不安定で、pingを投げ続けると
時々パケットが落ちる。パケットキャプチャをするものの応答パケットが届いておらず、
IP-PBX側の情報もほとんど把握できなかったため、SIが頭をひねったものの
結局原因不明。

とりあえずは今まで使用していたルータを間に入れて通信が回復したため、
対策を練る間はルータ入りでしのぐことにした。Ether-Etherをつなぐのに
ルータを入れるのは気分悪いので、さっさと撤去できるようにしたいものである。

その他、基幹スイッチの変更により社内のIP電話機でDHCPのIP取得ができないという
トラブルも起きたが、これはブロードキャストアドレスを変更することで解決。
(セグメントのブロードキャストアドレスを、255.255.255.255へ変更)
ほんとにもう、いろんな問題が起きるものである。

一部ルーティングプロトコルの変更も実施してその対応もあり、すべて終了して
会社を出たのは日付が変わった後だった。。。久々にハマった日だった。

で、原因は何なんでしょうね?

kenjiz at 03:05│Comments(0)TrackBack(0) IT 

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